2012年ですが気にせずやります。
10月
ツレがウツになりまして/佐々部清
ツレというか堺雅人はきちんと鬱だったように見えたけれど、それ以前に宮﨑あおいは宮﨑あおいのままで、それはきっと彼女の天性の素質だと思います。
なんだかコレ長いなー、と思いました。
一命/三池崇史
今にも死にそうな市川海老蔵と瑛太がスクリーンに大写しになっているだけで面白くないはずはなくて、その息を飲むような2人の演技は、単調かつ暗いトーンにともすれば覆われてしまいそうなこの世界に、重厚さ、荘厳さを与えるには十分すぎる働きだった。
今どき、こうも美しい時代劇を見ることは貴重なのかもしれないなと、少し寂しい気持ちになったりもした。
11月
小さな哲学者たち/ジャン=ピエール・ボッツィ、ピエール・バルジェ
小さい子らが、考えるのも面倒な哲学問題に挑む姿は、ただただかわいらしいなーという印象を与え、それよりチャイニーズ系の女の子の、同級生の男の子に恋をしているませた仕草に、あーかわいらしなーと、そんなことを思い続けていた。
監督失格/平野勝之
喪失から立ち直る方法って時間しかないのかなとか、そんなありきたりなことしか思い浮かばないのだけど、平野勝之はもっと、もっと残酷で誠実な形で乗り越えるしかないのだよなと思い至った。
ただその過程が単なるドキュメントとかじゃなく、立派に感情を積み上げるには十分すぎるほどの熱量を持った、一つの映画として存在していて、だからこそ僕は感動したに違いないのだ。
ステキな金縛り/三谷幸喜
どんなに長くても腹が立っても、最後まで見ていられたのは深津絵里のおかげである。
そうとしか言いようがない。
マネーボール/ベネット・ミラー
弱者が強者に勝とうとする姿は、どうしたってこの僕を熱くさせるわけなんですが、何といってもブラット・ピットは今回も非常にすばらしい安定した演技を見せて、彼の何とも言えない視線は、もうなんというか大好きだ。
ちなみにジョナ・ヒルも素敵だった。
12月
エンディング・ノート/砂田麻美
置きに行くような設定ではあるのだけど、そうは頭で理解しているのだけど、ラスト近くの最後の最後の夫婦の会話には、もうどうしようもないほどの涙が呼び起こされて、顔をぐしょぐしょにして泣いた。
これは両親とまた見たいと思ったので、DVDがTSUTAYAに並ぶころ借りようと思う。
フィフティ・フィフティ/ジョナサン・レヴィン
ジョセフ・ゴードン=レヴィットをまた見れて幸せだなあと思う一方、その親友役として登場するセス・ローゲンもまた良かった。このおよそ1ヶ月後に、彼の声にまた感動することになるとは思わなかった。
なんだか色々あって思い出深い一本。
ゴーストライター/ロマン・ポランスキー
ヒッチコックの後継者は彼だね、なんて感想も聞こえてくるのも確かに頷ける出来映え。完成度と言うかルックスは本当に傑作という感じですが、僕は終始、端々に気になるところを見つけてしまい、何だかなあという印象に。
物語の中盤に、最高のパンチラインをちゃんと用意するあたりポランスキーおじいちゃんの魂を見た気がした。
恋の罪/園子温
冒頭のアレがアレのアレ!?という感じで、後になってもっと最初から凝視しとけば良かった…と悔やまれるのですが、園監督の、私情全開といわんばかりに新妻・神楽坂恵に『愛のむきだし』満島ひかりのあのシーンをコピーさせるという、非常にこう…切なくなるような光景を目にして、観賞後には恐ろしいほどの疲労感に苛まれてしまった。