4月5日(木)くもり
お久しぶりです!
図書館建設反対署名が1万7,000人分集まったと聞いて
すっかり五島が嫌になり
旅に出ておりました
この間
夫が図書館長という職にあることもあり
言いたいことも我慢してきましたが
作ってきた設計図が事実上白紙に戻されたので
思っていたことを書いてみます
私は五島に来て7年目に突入しますが
その間
文化面でうれしい企画は二つしかなく(野茂英雄講演会と松井守男絵画展です)
楽しみにしていたことは新図書館の建設だけでした
現在の図書館は非常に狭く
閲覧室はありません
大切な蔵書の背表紙が日に焼けるのを防ぐこともできないし
もしも地震が起きたらたいへんなことになるでしょう
そんな中でできてきた新図書館の設計図は
とてもアップツーデイトなデザインで夢に満ちたものであり
全国的にも自慢できる文化施設となることは明らかでした
また
反対派の方が「贅沢だ」とおっしゃる110席の視聴覚ホールこそ
五島の「身の丈に合った」設備であり
無限の可能性を秘めた文化教育の拠点となるもので
それを必要ないと言う根拠が私にはまったくわかりません
図書館という器で作ってこそ意味のあるホールであり
今後この規模のホールが単独で作られる機会がないのは明らかです
何を贅沢だと思うかは人それぞれ
長年東京で暮らしてきた私にしてみれば
文化会館の大ホールで市民が素人芸を披露することのほうが
よほど贅沢だと思うのですが
反対する方は
新図書館の建設に市民一人約10,000円
維持に年間約2,000円が出せないと言うわけで
そう言われてしまえば「そうですか」と言うしかないのですが
あなたが反対署名をしたことで
どれだけステキな計画が頓挫したかをもう一度よく考えてもらいたい
年間維持費市民一人約2,000円という額は
文庫本にすればせいぜい3冊
子供用の絵本であれば2冊分の値段にすぎません
新図書館の蔵書は17万6,000冊の予定でした
それだけの本が自由に読めるのです
またCDの貸し出しも想定されていて
まさに赤ちゃんから老人まで誰もが一生楽しめる施設になるはずでした
今まで図書館に行かなかった人にとっても
きっと役に立つものになるはずでした
過疎に悩む離島島民が
いまこそ図書館で勉強し
生き残りをかけた戦争を勝ち抜かねばならないというのに
まったく反対の意味がわかりません
「自分には図書館なんて必要ないから作るな」と言うならまだわかるのですが
「身の丈に合った図書館を」などという反対理由は
「五島の人に教養など必要ないのだから図書館のような文化施設に金をかけることはない」
と言っているとしか思えず
まったく市民を愚弄している意見だと思うのは私だけでしょうか?
いわんや
署名をめぐる様々な噂(事実も含まれているようです)については
もうあいた口がふさがらない
名古屋、神戸、東京、千葉と出先で今回の反対署名運動のことを知人たちに話してみましたが
「さすが五島」とみんなに笑われ
非常に恥ずかしかったです
この反対運動で五島のイメージダウンは必至でしょう
家族をほったらかしにもできないので戻ってきましたが
とても気持ちは暗いです
「豊か」と言われている島の自然も金をかけなければ衰退していきます
ゴミだらけの海岸と荒れた山を見るにつけ
いったい五島市民は何にお金をかけていこうとしているのか疑問に思います
今回島を離れると花粉症が治ったのにはびっくりで
島の大気汚染が深刻なのではないかと
これまた暗い気持ちになりました
大学や専門学校に進んだ子供たちが
あきらめではなく希望を持って島に戻ってくるために
発表された設計図通りの新図書館は絶対必要であったと私は考えます
しかしそれに1万7,000人もの人が反対しているという場所に
自分が暮らせるかどうか日々問い続けています
市民としてはまだまだ初心者マークの私ですが
私なりにできることがないか
もう一度考えてみたいと思います
今日書いたことは夫の考えではなく
私個人の意見ですので
どうかその点、ご了承くださいますようお願いいたしいます