Dec 22, 12
フリーデンスライヒ・フンデルトヴァッサー氏デザインの大阪舞洲ごみ処理施設を見に行ってきた。
立ちのぼる赤と黄色のストライプは焼却工程の炎、
緑化は自然と調和したエコロジーなコンセプトの象徴。
緑とジグザグのスロープ。
向こうに見えるのは、
スラッジセンター。
建物は高いほど、醜いものは遠くまで見え、最悪の環境公害となるので、建築家は一層環境に対して注意を払わねばなりません。
人間が不法に占拠してきた自然の領土を、もう一度自然に返してやるべきで、そのために森のような緑化を行う必要があるのです。
どんな煙突が自然なのか、自然にどんな影響を与えるかを考える場合、人々の夢との調和を考えねばなりません。
そういうわけで、私は遠くの人にも近くの人にも楽しめ、同時に高層ビルの工業化した醜さと好対照となりうる芸術として、この煙突を創ろうと試みました。
建築物における悲惨とも言える非人間的な不快さは、直線と画一性、無感情な冷たさ、攻撃的で無感動かつ心の通わぬ残酷さ、芸術性の無さ、砂漠のような均一性、殺人的不毛性と創造性の欠如というもので表現されています。
絶対的な合理主義の時代は終わろうとしています。これからの新しい価値観は、より高度な生活水準を求めるよりも、ロマンチシズムへの憧れ、個性化特に創造性の重視、自然との調和された生活への追求です。
この煙突は、これから1000年間に芽生えてくる新しい生命のシンボルとなるものです。
大阪の舞洲焼却工場は、技術・エコロジー・芸術の融合を表現したひとつのシンボルです。
自然と調和して生きよう。
私たちが自然の調和を乱してまで所有したものを自然に返そう。
そして私たち人間として伸びやかに生きる夢を取り戻そう。
命あるのものが、調和できない偽りの美しい世界を切望することなく。
―フンデルトヴァッサー氏のメッセージ
建物の全容(模型)